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牧之資料館特別展 | 悠久録(長岡新聞コラム)

悠久録column

牧之資料館特別展

 南魚沼市の塩沢にある鈴木牧之資料館で「書跡展」が開かれているという案内を頂いて出かけた。書跡展は『北越雪譜』の著者鈴木牧之の書かれた江戸時代の雪国の様子を活写した本として今更説明する必要もあるまい。
 鈴木牧之は几帳面な人で、遺墨や関係資料から牧之の人柄が想像できる。北越雪譜が好評で続編を執筆中だと牧之の友人に宛てた貴重な手紙や年賀や六十歳の祝いの摺り物類、牧之の短歌や狂歌など展示している。会期は今年10月6日から11月29日まで。
 ちょうど訪ねた日の10月29日に学芸員の貝瀬香さんが会館にいて、親しくお話することが出来た。
 この中で鈴木牧之「秋山記行」戯作原本が展示されていた。この書は、古本屋から送られてきた「古書市」カタログをめくっていたら、そこに「信越境秋山記行」の写真が載っていた。それは、かつて拙著「北越雪譜の思想」口絵写真に転載した鈴木牧之百年祭記念集「六花集」に載っていた未見の本だった。それにしても解説に「一九牧山記行」と書かれているのが気になったが購入した。牧之が「秋山記行」を戯作本形式で書き直した本だった。読み終えた後記念館に寄付した。筆者が持っていても死蔵するのみで人の目に触れることはない。懐かしい級友に会ったような気がした。こうして多くの人の目に触れ、今になってよかったと思っている。(ひこぜん)


※「悠久録」は長岡新聞の一面コラムです。

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高橋 実

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