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57年前の東京オリンピック | 悠久録(長岡新聞コラム)

悠久録column

57年前の東京オリンピック

 7月23日、2020東京オリンピックの開会式があった。57年前、筆者は、昭和39年の東京オリンピックをどう迎えたのであろうか。当時の日記を書棚から引き出してみた。当時は教職について2年目、24歳の若さであった。
 昭和39年10月10日、開会式の様子をテレビで見る。「オリンピックの開会式の様子をテレビで見る。大成功だったというのがこの開会式の評価らしい」と書いている。
 しかし、当時の日記にはこのオリンピックの記事は少ない。この時我が家は新しい土地に家を新築して引っ越しの最中だった。新しい家の感想が日記の中心になっている。
 10月12日「学校中がオリンピックで夢中になっている。宿直室のテレビの前には黒山の人だかりである」と書いている。
 この10月16日は給料日、本俸が18900円だった。そして下宿代が5000円だった。しきりに生活の苦しさを嘆いている。
 その頃日記に書いているのは、教師としての自信のなさである。生徒からは馬鹿にされて教師のいう事を聞かない、それどころか反抗する。同僚教師からは、生徒に毅然と対処すべきだと注意される。
 巷ではしきりにオリンピックの日本選手の活躍が話題になっているというのに、教師としてしきりに悩み、何時教師を辞めるかと煩悶していた時期だった。
 世界各地から国の代表として出場してきた選手たちにこうした悩みはないだろうか。(ひこぜん)


※「悠久録」は長岡新聞の一面コラムです。

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高橋 実

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