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瞽女力 | 悠久録(長岡新聞コラム)

悠久録column

瞽女力

「瞽女さんの有名な言葉はいくつか知っていたが、名の知れていない瞽女さんの言葉にも心打つものがあった。(中略)悩みながら生活している現代人の心に光がさっと差し込んでくることがわかった。私はそれを瞽女力と名付けた」
 上越妙高市在住の詩人国見修二氏の著書『瞽女力入門』のあとがきである。7月13日小千谷市市民会館で行われた映画『瞽女GOZE』上映と瞽女唄トークのイベントでこの本を購入した。この映画は最後の瞽女小林ハルさんの生涯を瀧澤正治監督が17年がかりで作ったものだった。その時、国見修二氏もトークに参加して瞽女力を強調していた。
 ハルさんの言葉として知られているのは「良い人と歩けば祭り悪い人と歩けば修行」という言葉がある。著者は言う「現代は、なかなか耐えることを知らない時代になった。上司が少し注意しただけでも、もう黙って辞めてゆく人が多い。(中略)そんなとき、この言葉を思い出し、修行と考えることで楽になる。それが自分の力となり、行く先に光が差してくるものだ」という。
 たしかに人間生きてゆく間に様々な人格を持った人と出会う。自己主張が強くて、自らの非を認めようとしない人も居る。そういう人でも人生の糧として相手を認めることに自らの人生に幅の広さが出てくる。それを認めつつ生き伸びることだというのだ。これこそ瞽女力だ。(ひこぜん)


※「悠久録」は長岡新聞の一面コラムです。

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高橋 実

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