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次郎ヶ峰を歩く | 悠久録(長岡新聞コラム)

悠久録column

次郎ヶ峰を歩く

 おぐに歩こう会メンバーに誘われて、柏崎から魚沼への古い街道次郎ヶ峰を歩いた。当日は朝方雨で心配されたが、雨は途中で止み、小国町大貝から小千谷市孫四郎までの約二時間コースを10人で歩いた。
 このコースは室町時代の僧侶聖護院道興(しょうごいんどうこう)の紀行文「廻国雑記」や同じ時代の僧万里集九の漢詩文集「梅花無尽蔵」の紀行文に見えるコースである。それによれば「信濃河、河在越後之妻有見置之間」と記されている。この中の「見置」は現在の大貝の隣集落「三桶」の事である。このころ柏崎〜魚沼を結ぶ関東街道ルートだった。柏崎・安田・大沢(以上現柏崎市)・山野田・苔野島・三桶・次郎ヶ峰(以上現小国町)・孫四郎(現小千谷市)・木落(現十日町市)・十日町と通って関東へ抜けた。
 江戸時代「北越雪譜」の著者鈴木牧之も20歳の時、弥彦・米山に詣でて「小国・大沢ヲ過ギ治郎ヶ峯より帰る」の一文を日記ともいうべき「夜職草」に書いている。
 現在次郎ヶ峰の標高337メートルには送電線の鉄塔が建っている。途中の道は掘割になっていて、ところどころ笹や灌木がふさいでいるが、決して通り難い雑木林ではなかった。途中三桶集落の田んぼや小白倉の屋並みを見下ろす場所もあった。終点の孫四郎(現小千谷市)に到着した。これが故人が通過した道かと感慨深かった。(ひこぜん)


※「悠久録」は長岡新聞の一面コラムです。

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高橋 実

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