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雪中歩行具 | 悠久録(長岡新聞コラム)

悠久録column

雪中歩行具

 1月10日に小国では新雪が一晩で103pも積もった。その新雪を履んで家の周りを歩くだけでも大変だ。長靴だけだと膝上まで潜り込んでしまう。そこでの出番はカンジキである。北越雪譜の時代からカンジキは新雪歩行の必需品であった。
 北越雪譜に「雪中歩行の用具」の項目があり、そこにはカンジキ、さらにそれより一回り大きなスカリの図が載っている。スカリは前に紐がついていて、これを手で引いて持ち上げる図が載っている。北越雪譜の頃は軟らかい木の枝を楕円形に丸め、その中に縄を縦横にかけて、靴を載せる紐を交差させて靴を固定する。その後木の枝の代わりに細い竹を使用するようになった。子どもの頃のカンジキはこの竹カンジキだった。縄をしっかり固定しないと途中で抜けてしまう。
 現在ではもう少し履きやすく、脱げにくいカンジキがあるのではないかとスーパーを覗いてみた。しかし、驚いた。竹の代わりに縁は別の素材であったが、中の紐は同じで、作り方はほぼ同じだった。これだけは昔と変わらないなあと別のスーパーを覗いてみると、さすがに周りを金属で作り、皮のバンドで靴を固定するスノーシューと呼ぶものが並べてあった。しかし、価格はカンジキの三倍ほどであった。雪山登山などではこれを履いて行くのだろう。
 この冬これからもカンジキを履いて歩くような雪が降るのだろうか。(ひこぜん)


※「悠久録」は長岡新聞の一面コラムです。

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高橋 実

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