新一年生
道路を歩いている真新しいランドセルと黄色い帽子をかぶった新一年生の姿が目立つ。この子供達は、これからどんな学校生活を送ることになるだろう。
筆者が小学校に入ったのは70年前の昭和22年4月だった。その時の国語の教科書は「みんないい子」読本と言われている。この年、教育基本法・学校教育法が公布され、633制の新しい教育制度が発足した年だった。現在のように教科書会社が発行した教科書でなく、文部省が直接発行したものだった。「おはなをかざるみんないいこ きれいなことばみんないいこ なかよしこよしみんないいこ」という言葉は今でもはっきり記憶している。そしてもうひとつ「お月さんのくに」という長文な教材である。お月さんのお国に出かける場面が印象的だった。
そしてこの時から今までカタカナを習っていた子供たちがひらがなを先に習うようになった。この教科書編集に携わった人たちは、石森延男・谷川徹三・中野好夫・河盛好蔵といった人たちがいたと知ることができる。
今年の新入生が手にする国語教科書はどんな言葉から始まっているのだろう。(ひこぜん)
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